賃貸の消火器代は払う必要なし!一級建築士がいらない理由と交渉術を解説

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Hoshi
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一級建築士 / 宅建士

建築士として物件の構造や価値を見極め、宅建士として賃貸契約の裏側を知り尽くしています。

また、転勤等で引越しを5回経験しており、初期費用を極限まで下げる裏技を実践してきました。

このブログでは、プロの知識と経験を元に、大手サイトには書かれない情報を発信。
賃貸の「初期費用をゼロに近づける戦略」を公開します。

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賃貸物件の見積書を見て、初期費用の高さに驚いてはいませんか。

特に「消火器代」や「消火剤代」として1万円から2万円近い金額が上乗せされていると、大きな違和感を抱くはずです。

多くの入居者が、不動産会社から言われるがままにこの費用を支払っていますが、実はその必要はありません。

この記事を読むことで、建築士や宅建士の視点から見た「消火器代が不要な論理的根拠」が明確に理解できます。

プロの知識を身につけ、不動産会社との交渉で主導権を握り、無駄な出費を確実にカットしましょう。

賃貸の消火器がいらない法的根拠と建物の防火構造

賃貸物件の室内に設置される消火器は、入居者が費用を負担して購入する義務は一切ありません。

なぜなら、消防法で定められた消火設備の設置義務は、基本的に建物の所有者である家主が負っているからです。

消防法が定める家主の設置責任

消防法では、建物の延べ面積や階数に応じて消火設備の設置が義務付けられています。 しかしこの義務は「防火対象物の管理権原者」である家主に課せられているものです。

マンションの廊下や階段には、家主が費用を負担して管理している消火設備があるはずです。

室内の消火器について、入居者に高額な費用で買い取らせる法的根拠はどこにも存在しません。

できれば、内見時に部屋付近の消防設備の位置もチェックすると安心です。

一級建築士が教える構造上の安全性

消防法や建築基準法では、建物に対して火災時の安全性を確保する要件が法律上厳しく求められます。よって、基本的に現在の賃貸物件の多くは火災に強い構造になっています。

特に鉄筋コンクリート造のマンションであれば、火災が発生しても隣の部屋に燃え移りにくい設計がなされており、避難経路も確保されています。

不動産会社が販売する簡易的なスプレー消火剤がなければ、直ちに命の危険に直結するという説明は過剰と言わざるを得ません。

消火設備は既に共用部に設置されている

多くの物件では、共用部にすでに適切な消火設備(消火器・屋内消火栓)が配置されています。

また、11階以上の高層階であればスプリンクラーの設置が基本的に義務付けられています。

こうした既存の設備で建物の安全性は十分に保たれていることを知っておいてください。

不透明なオプション費用を支払う前に、まずは建物全体の防災設備に目を向けることが大切です。

実際の火災時も安心な「火災保険」の仕組み

万が一、火災が発生してしまったとしても、「火災保険」が強力な盾となります。

賃貸契約では火災保険への加入が必須となっており、家財の損害や家主への賠償は保険でカバーされます。

高額な消火剤一本を置くことよりも、適切な保険内容を把握しておくことの方が、あなたの生活を守る上では重要です。

不動産会社は「もしもの時のために」と不安を煽りますが、火災保険料を支払うことで安心を確保できるのです。

不動産会社が消火器を強く勧める収益構造の闇

不動産会社が見積書に消火器代を入れる理由は、それが会社にとって「利益率の高い商品」だからです。

仲介手数料だけでは経営が厳しいため、こうした付帯商品をセットで販売して利益を上乗せしているのが実態です。

この裏事情を知ることで、あなたは不動産会社の言葉に惑わされることなく、冷静に判断できるようになります。

仲介手数料を補う付帯収益の実態

大手サイトでは触れられませんが、不動産会社にとって消火器販売は重要な収入源です。

消火器や消毒代、安心サポートといった項目は、まとめて「付帯商品」と呼ばれています。

これらの商品の仕入れ価格は、あなたが請求されている金額の数分の1程度であることがほとんどです。

例えば16,500円で請求される消火剤の原価が、実は3,000円程度であることも珍しくありません。

営業担当者のノルマと心理的プレッシャー

不動産会社の営業担当者には、これらの付帯商品を販売するノルマが課せられている場合があります。 そのため「みなさん入られていますよ」といった言葉で、あたかも当然の義務であるかのように錯覚させてきます。

彼らはあなたの安全を第一に考えているのではなく、会社の売上目標を達成するために勧めている側面があるのです。

その仕組みを理解していれば、過度な不安を煽られても毅然とした態度で断ることができます。

消火器代を断るベストなタイミングとは

消火器代を確実にカットするためには、交渉を切り出す「タイミング」が極めて重要です。

最も効果的なのは、内見が終わった直後に「概算見積書」をもらったタイミング、または正式な契約手続きに入る前の2段階です。

特に早い段階で指摘することで、他の余分なオプション費用もあぶり出しやすくなるメリットがあります。

内見後・申込前の「概算見積」が最大のチャンス

内見を終えて物件を気に入ったら、まずは申込書を書く前に概算でも良いので見積書を出してもらいましょう。

この時点で消火器代などの不要な項目を見つけ、「これらは外せますか」と打診するのがベストです。

見積を先に貰うことで不明瞭な項目を申込前にチェックすることができます。

また、このタイミングで不要な費用を削る姿勢を見せれば、担当者も「この客には無理な付帯品は売れない」と認識します。

契約後の交渉は原則として不可能

一方で、重要事項説明を受け、契約書にサインをしてしまった後の交渉は極めて困難です。

契約が成立した後は、その金額に合意したとみなされるため、後から返金を求めることはできません。 不動産会社も契約後の書類修正を極端に嫌がります。

必ず「契約前」というデッドラインを厳守し、手遅れになる前にアクションを起こしてください。

プロが推奨する具体的なフレーズ

断る際は、相手を論破しようとするのではなく「すでに持っている」という体裁を整えてください。

「消火器については、以前から使用しているものを実家から持ってくるので不要です」と伝えましょう。

自分で安く備える「代替案」と防災の考え方

「それでも万が一火災が起こった際に不安…」という方へ。

不動産会社から高額な消火器を買わなくても、自分の手でより安く、より高性能な備えを用意できます。

Amazon等の通販サイトを活用すれば、不動産会社が提示する価格の数分の一で、信頼性の高い防災用品を揃えることが可能です。

通販サイトで買える3,000円前後の住宅用消火器

Amazonや楽天などの大手通販サイトでは、3,000円から5,000円程度で「住宅用消火器」が購入できます。

これらは国家検定を通過した信頼できる製品であり、不動産会社の簡易消火剤よりも高性能な場合が多いです。 わざわざ不動産会社から高額な手数料を払ってまで、得体の知れないスプレー缶を買う必要はありません。

自分で選んだ製品であれば、性能も納得した上で自宅に備えることができるはずです。

自分で用意することの経済的な利点

不動産会社から購入させられる消火剤は、多くの場合、次の更新時や引越し時に再購入を促されます。

しかし、自分で購入した住宅用消火器は、引越し先でもそのまま使い続けることができます。

有効期限も5年程度と長いため、一度購入すれば長期にわたってあなたの住まいを守ってくれます。

まとめ:あなたの新生活を守るための賢い選択

賃貸物件の消火器代は、入居者が盲目的に支払う必要のない「任意」の費用です。

消防法でも家主の責任が明確にされており、建築構造上も過度な心配はいらないことをお伝えしました。 また、火災保険というバックアップも存在します。

内見後の概算見積の段階で冷静に指摘し、契約前に確実に削除することが成功の秘訣です。

もし他にも、見積書の中に「消毒代」や「24時間安心サポート」といった不明瞭な項目があれば、ぜひ確認してください。 それらもまた、消火器代と同じように交渉次第でカットできる可能性が高い項目だからです。

私の知見が、あなたの賢い住まい選びの一助となれば幸いです。

Hoshi
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建築士として物件の構造や価値を見極め、宅建士として賃貸契約の裏側を知り尽くしています。

また、転勤等で引越しを5回経験しており、初期費用を極限まで下げる裏技を実践してきました。

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